始まりの科学
Contents



第一部 天文宇宙編
Part1 宇宙の始まり
ラジオ番組に登場した“大爆発理論”
アインシュタインが生み出した新しい宇宙論
「宇宙が膨張しているはずはない」
最初の20分で宇宙の全物質が生まれた
ビッグバン理論が抱える“3つの困難”
インフレーション理論は救世主?
次々に生まれる「宇宙の泡」
ありとあらゆるインフレーション理論
宇宙より年を取った星?
宇宙の物質が足りない
宇宙にはやはり万有斥力がある?
星の寿命の謎が消える?
井戸の中のカエルの宿命
Part2 銀河の始まり
銀河と星の数を数える
銀河はどのように誕生したか
トップダウン・モデルとボトムアップ・モデル
古い銀河理論の限界
銀河同士が衝突する
30億年も年齢が違う球状星団
衝突・合体でよみがえる銀河
最新の銀河“共食い”理論
Part3 太陽系の始まり
太陽系を生み出した星間分子雲
重力収縮と熱膨張のせめぎ合い
原始星が一人前の主系列星になるとき
オリオン星雲の中に理論との一致を見る
太陽系の3つの衝撃的事実
最古の理論が新しい衣をまとって復活
角運動量の保存と「原始太陽系星雲」誕生
いまや惑星の誕生は目前に迫った
宇宙には無数の太陽系が存在する
Part4 時間の始まり
時間は過去と未来へ流れる
過去も未来も動かしがたく確かである
エントロピーと熱力学的な「時間の矢」
割れて散らばったコップのエントロピー
秩序と無秩序に違いはあるか
宇宙のエントロピーが極大になるとき
宇宙と人間の哀れな運命
第二部 生命編
Part1 生命の始まり
「生命」とはなにか?
生命は物質が進化して生まれた
地球の生命は地球誕生から10億年を経たずして現れた
“原始のスープ”が生命を育んだ?
複雑な分子が集まっても生命は生まれない?
生命は宇宙からやってきた?
「RNAワールド説」現る
RNAワールドの抱える困難
RNAワールドの困難を克服するためには?
RNAの鎖が粘土の遺伝子を乗っ取った
物質の“右手と左手”
RNAは粘土の上で増殖する
粘土粒子は生命を発生させる“試験管”
地球外生命は地球生物の起源を解き明かすか?
Part2 種の始まり
エンペドクレスの「生物起源論」
生物学を支配してきた「創造説」
明治の日本人はなぜ進化論を受け入れたか?
『種の起原』に載ったただ1枚の図
タマオシコガネの“失われた関節”
進化論を否定したファーブル
中途半端な進化は破綻を招く
工業黒化したガがふたたび白くなる
進化の歩みのブラックボックス
地理的な隔離が進化を後退させることはない
進化論も進化する
Part3 人類の始まり
恐竜時代に生きたわれわれの祖先
アフリカのリフト・バレーは人類の故郷?
人間は奇妙な形をしている?
始めに直立歩行したのはいつか?
サバンナ説は間違っているか
チンパンジーと人類の小さくかつ大きな違い
進化は直線的ではない
20万年前のアフリカ女性が“人類の母”か
アフリカ起源説と多地域起源説
人類の歴史は明らかになったか?