地球のとなりの惑星である火星の地表環境は地球によく似ている。この環境を人間が移住・生活できるように変える“火星テラフォーミング”構想はすでに30年以上の歴史をもつ。それはあらゆる先端技術、土木工学、生命科学、宇宙農業などが総動員される場であり、人類文明の明日を予感させる壮大な未来図でもある。
本書は、多数の写真やイラストを用いて、現在と明日の火星の姿を技術文明史的に描き出し、人類の未来を展望する。本書各所に“竹内薫のPoint of
View”と題する独自で軽妙なコラムを加え、読者にさわやかで新鮮な観点を提供する。
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